2017年1月19日木曜日

オンライン少額決済サービス

ちょっと訳あって500円程度のものを短期間かつ散発的にオンラインで販売する方法を調べています。
多少手作業を挟んでも構わないので、顧客管理などはどうとでもなるのですがやはり最大の難関は決済手段。

一番確実なのは銀行振込ですがやはり手数料と入金確認がネックですね。
いくつか決済手段を調べたので備忘録として残しておきます。

前提条件


いまのところ、次のような用途を想定しています。

  • 単価は500円程度。高くても1000円まで。

  • 1ヶ月程度の期間限定で年に1、2回程度の開設。

  • 販売数は数十件から多くても500件程度。

  • 1ヶ月で数十件とは言え、1件ずつ振込確認するのは不可能。

  • 単価500円が数十件なのでせいぜい数万円程度の売り上げ。

  • 他人のWebサイトを使うためシステム開発は不可。
    せいぜいブログかfacebookでサイト構築する程度。

  • 購入者はさほどネットに詳しくなく、普通にスマホでLINE, Facebookを使う程度。




Paypal


当たり前のように最初に思いつくのが Paypal

手数料は決済1回ごとに 3.6%+40円。
つまり、単価500円なら 500 x 3.6% + 40 = 58円が手数料です。
また、Paypal 口座から銀行口座へ売り上げを移す際、5万円以下なら250円掛かります。

販売数が80件なら、58円 x 80件 + 250円 = 4,890円をPaypalに持って行かれます。
売り上げ4万円なので 4,890 ÷ 40,000 x 100 = 12.2% 程度の決済手数料。

決済手数料としては可もなく不可もなく、といったところでしょうか。

あと、Paypal で面白いのは Facebook ページから Paypal を使えることですね。
Facebook ページには「ショップ」というメニューがあるのですが、
「ショップ」に商品を掲載すると Paypal 決済を使って販売できます。

とは言え、日本では Paypal ユーザが少ないので、購入者の利便性を考えるとちょっと厳しいかもしれません。
手段は問わず、とにかく簡単にオンライン販売したい、という目的であれば良いかもしれません。

Amazon Payments


決済手数料が手軽で、ブランド力もあるのがAmazon ペイメント
物販、サービス販売の場合は売り上げの 4% です。
売り上げが4万円なら決済手数料は 1,600円。

しかも、購入者は Amazon.co.jp の普通のアカウントで支払いができるので、
サービスに対する信頼はまず問題ないでしょう。
販売サイト側も Amazon ペイメントに飛ばすためのボタンを設置するだけなので開発不要。

もう完璧じゃないか、と思ったら、Amazon ペイメントを使用できるのは登記済みの法人のみでした。
はい残念。

SPIKE


最近有望株らしいのがメタップスの SPIKE

月間10万円以下なら決済手数料が無料です。
売り上げの振込手数料に500円掛かるだけ。
売り上げ4万円だとすると 1.2% ですね。

10万円を超えても、超過分に対して 3.9% + 30円なので Paypal より安いです。

ただし、決済手数料無料のフリープランで使えるのは VISA と MASTER 限定。
500円の購入のために Paypal のアカウントを作ってもらうのに比べれば、
VISA, MASTER 限定の方がまだマシかもしれません。

販売サイト側はリンクの設置だけなので高度な開発は不要。
また、Facebook アカウントで SPIKE にログインできてしまいます。

Facebook アカウントで認証すると、いきなり商品販売のダッシュボードが表示されます。
口座登録はおろか、名前すら登録する必要はありません。なんだこれは。

懸念があるとすれば、購入者が販売サイトからSPIKEの決済ページに飛ばされた時に
信用してくれるかどうか、という点でしょうか。

Pay-easy(ペイジー)


少額決済用と言って良いのかわかりませんが、コンビニ払いが出来るので
新興系の決済会社に抵抗があるような購入者向けには良いかもしれません。

個人が普通に販売に使おうと思うと難しいのですが、
先ほどの SPIKE などの決済サービスが Pay-easy に対応しているケースがあります。
そのようなオプションを使うと、システムの手軽さと Pay-easy の信用を組み合わせられます。

ちなみに、SPIKE 経由で Pay-easy を使った場合の手数料は 2.95% + 30円。
単価500円を80件の場合、3,580円。
売り上げの 8.9% くらいになりますね。

Stripe


SPIKE の対抗馬と言われているのが Stripe
決済手数料は 3.6% です。
対応カードは VISA, MASTER, AMEX。
また、デビッドカードにも対応しています。

すごいのが、130通貨対応なので海外向けにも決済が可能なところ。
また、月額課金にも対応しています。
トライアル期間やクーポンなどの設定もできるようで、
少額決済とは言え、プロユースが想定されているようです。
SDKやマニュアル(英語)も充実しています。

SPIKE の対抗馬と言うよりは、対象にしているユーザ層が違うような印象です。

Yahoo! ウォレット Fast Pay


Yahoo!ウォレットが決済サービスを提供しています
決済手数料は 3.25%。安いです。
さすが Yahoo! だけあって対応カードも JCB, VISA, MASTER, AMEX, Diners。

ただし、バックエンドでシステム結合するタイプなので、
PHP などサーバサイドに組み込む必要があります。

前提条件の「システム構築不可」を満たせないのでダメでした。
惜しい。

ヤフオク


Yahoo! ウォレットと言われてふと思いついたのがヤフオク。
Yahoo!かんたん決済だって立派な決済手段です。

単純にヤフオクで商品点数100個とかの出品をずっと出しっぱなしにしておけば、
とりあえずYahoo!かんたん決済で買ってもらえるかもしれません。

手数料は Yahoo! プレミアム会員費が月額489円。
ワンプライス出品すれば 8.64%。
500円のワンプライス出品で4万円分売れれば
40,000 x 8.64% + 489 = 3,945円。

微妙に2ヶ月にまたがってプレミアム会員費が再度掛かるようであれば、
プレミアム会員に入らずにワンプライス出品すれば 10% です。

他に比べると、若干手数料は高いですが、
手軽さで言えば悪くない選択肢かもしれません。

しかも販売期間が決まっているような商品の場合、
オークション終了日時を結構正確に指定できます。

他の決済手段だと、手作業で止める必要があるので意外とヤフオクは優秀。

まとめ


  • Paypal:Facebookページで売るならほぼ一択

  • Amazonペイメント:起業する勢いで

  • SPIKE:本命

  • Pay-easy:SPIKE のオプションとして

  • Stripe:ガリガリ開発するなら

  • Yahoo!ウォレット Fast Pay:知名度はあるが Stripe と比較検討

  • ヤフオク:大穴。期間限定かつエイヤで済ませるなら


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